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【社会人のための目的別読書法4選】仕事の成果につながりやすい読書術

2020年9月10日

私自身、ビジネス書を読むことが趣味と言ってしまうほど読書が好きで、社会人になりこれまで2000冊以上読んでいます。多くの時間を読書に費やしてきたのですが時間もお金も損したと思ったことはなく、むしろ大きな恩恵を受けていると実感しています。

読書の目的は仕事にいかすための知識取得やスキルアップなのですが、本を読みそれを実際の仕事場で使うことを繰り返していくうちに、仕事に効果を及ぼす読書方法は目的により大きく違うことに気づきました。

この記事では、効果的に仕事にいかすための目的別読書方を詳しく紹介していきたいと思います。

社会人が読書をするメリット

効率的に知識やスキルを取得できる

何よりも読書はコストパフォーマンスのよい自己投資です。理由は著者の長年の経験や知識、また長い期間かけてまとめられた情報を数時間で知ることができるからです。

最近ではYouTubeなどの動画で知識取得をする人も多いですが、短時間で得られる情報量は動画よりも活字の方が圧倒的に多いのは、アニメと漫画を比べてみても明らかです。

書籍自体は数多く出版されていますが、そのほとんどが立場に関係なく手にすることができるのもよい点です。

習慣化することで周りに差をつけやすい

以前、DIMEが社会人に取ったアンケートによると、45%の人が月に1冊も読書をしていないそうです。読書が知識やスキルを効率よく取得する機会と考えると、何年も積み上げることで読んでいない人と大きな差を生み出しやすいことがわかります。

周囲からの見る目も変わる

先ほどのアンケートにあるように読書を習慣化できている人は少ないので、週に1冊程度のペースでも読書をしている側に入れます。
皆さんは同僚が週に1冊以上ビジネス書を読んでいると知ったら、その人にどのような印象を持ちますか?

多くの人は「向上心が強い」「好奇心が強い」という好意的な印象を持つかと思います。1日たった20分程度の時間を使うだけでポジティブな印象を周囲に与えられる、とてもおいしい手段です。

いろいろな人の目線を学べる

本というのは経営者だろうが新入社員だろうが、同じ値段でその内容に触れる機会を提供してくれます。若手社員でも経営陣と本について話す機会は意外とあったりします。

当然、立場が違うと読む視点も異なるのですが、立場の違う人と本について会話をすることで「この立場だったらこういう読み方をするんだ」というように異なる立場の人の目線を学ぶ機会にもなります。

読書は読んでそのものを学ぶだけではなく、他の人が読書から学んだことも学べるのもメリットです。

目的1 知識をつけるための効果的な読書法

どういう状況があてはまるのか

仕事において未知のものにチャレンジする場合、または新たな知識を必要とする場合にあてはまります。
例をあげると以下のようなケースです。

・部署異動となり自分の担当する取引先が小売業から製造業になった

・マーケティング部に異動となるので本を読んで準備しておきたい

・ECサイトを新たに立ち上げたいのでネット販売について詳しく知りたい

とにかく質より量

ほとんど知識のないことに対しては、とにかく質より量が大事です。読む本が少ない場合、その本の内容が偏っていても知識がないのでそれすら判断できず、偏った情報のみインプットされます。そのため、内容は簡単なものでよいので、関連する本を片っ端から読みます

いわゆる「棚買い」というやつで、例えばマーケティングを学びたい場合は、書店の「マーケティング」で区切られたスペースの本を全て買って一気に読むという手法です。今の時代はKindleUnlimitedがあるので、そこで「マーケティング」「売れている順」で検索して出てきた本を読めば、支出も抑えられます。

読む本の目安は10冊~20冊くらい読めるとよいです。

参考Kindle Unlimited(読み放題)がおすすめな理由

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内容はいちいち覚えない

読むのに覚えながらとか理解しながら読むと、読むスピードが遅くなります。内容は覚えなくてもよいので一気に読みます。単行本で1冊30分くらいのペースです。20冊読んでも10時間くらいなので、頑張れば1日で読める量です。

ポイントとしてはよくわからなかったり重要だと思ったところを、後から読み返せるように付箋をはることです。全部の本を読み終わったら、付箋をはったところだけを再度読みます

最初、読んでて意味がわからないところは著者の書き方が難しかったりする場合が多いです。他の本で同じような内容がわかりやすく書いてあったりするので、最初わからないものでも読み返すとあっさり理解できたりします。

また、重要だと思ったものは読み返すと複数の書籍で書かれていたりします。複数の書籍で書かれているものは本当に重要なものなので、ちゃんと理解するまで何回も読みます。

・何冊も読んで全体像をつかむ
・わからないところの意味が、段々わかるようになる
・重要なポイントを抑えることができる

これが多読により身につけられる、新しいことを始めるために得られる知識です。

1人合宿をするのもよい

マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏は経営戦略や思考を整理する時は、何冊か書籍をもって別荘に1週間ほど引き籠るそうです。実際に1日~2日で20冊を読むとなると結構な集中力が必用になるので、日常とは異なる空間があったほうがよいです。こういうインプットの機会は1年に1回あるかないかくらいなので、その時は近場の温泉宿などの宿泊施設を借りて、1人合宿をするのもよいかもしれません。

ちなみに、私は東京から徳島に行くフェリーに乗って1人合宿をやったことがあります。徳島に予定があったわけではなく、片道20時間という読みたい本を読むのにちょうど良い時間だったためです。多少のゆれは気になるものの海の上は何もないので、読書に集中できるとても有意義な時間でした。

目的2 スキルをあげるための効果的な読書法

読書はスキルの取得時間を短縮してくれる

ロジカルシンキング、問題解決力、企画力、コミュニケーション力・・・・仕事を進めていく上で、身に着けたいスキルは次から次へと出てきます。

そのようなスキルをつける時間を短縮させてくれるのも読書のよいところです。体系的に確立された理論を学ぶことにより、スキルを習得する時間を短くしてくれます

スキルを1つ取得するには2冊でも充分

知識と違いスキル取得は実践を伴いながら進めていく必要があるため、活字だけを多く読んでも効果が出ません。そのため読むのは2冊でも充分です。

1冊目は初心者向けの入門的な書籍です。全体像を把握するのに入門書から入るのがよいです。
2冊目は、そのジャンルで名著と呼ばれている1冊を選びましょう。

主に入門書と呼ばれるものはこれらの名著を、新社会人でもわかるように解説しているものがほとんどです。そのためその裏にある理論や人の心理、また事例などは割愛されているので、原本を読まないと本質の理解は難しいです。入門書はスキルをつけるためというよりも、知識をつけるために作られています。

スキルをつけるためには多少内容が難しくても、名著と呼ばれる1冊を読むことが必用になります。これらの本は「古臭いから」という理由で、若い人たちから敬遠されがちです。しかし、原理原則に基づいて書かれているので、時代に関係なく普遍的なものとなっています。孫氏やドラッカーなどの名著と呼ばれるものがサービスや経済環境が変わっても多くの経営者に読まれているのはそのためです。

実践しながら何回も読む

スキルはすぐに身につくものではありません。そのため、スキルをつけるための読書は、1冊の本を何年もかけて何回も読むことになります。実際に使ってみてしっくりこないところを本で読み返して、また実践するという繰り返しです。

本を読んで理解するというよりも、実践や経験をしてみてやっと理解できることの方が多いです。そのような1冊と巡り合うことが出来るのも、読書の醍醐味と言えます。

目的3 トレンドを知るための効果的な読書法

話題の書籍をタイムリーに読む

流行のキャッチアップを目的に、新刊でSNSなどで話題になっている本や有名な経営者が書いた本をタイムリーに読むことも必要とされる時があります。経営者やサービス責任者などは「知って当然」というような新たなムーブメントも、話題の書籍から出てくることもあります。

最近では「News Picks」から発売されている本は話題性が高くこの類に入ります。また東洋経済やPRESIDENTのような雑誌も、少し遅れてですが話題性のあるものをまとめている回があり情報収集に役立ちます。

読んで自分の意見が言えればよい

これらは、発売してから2週間以内に読みたいです。内容としては軽いものが多いので1時間ちょっとで読めるものが多いです。

細かい内容は理解する必要はなく、自分たちの会社やサービスに役に立つ内容があるかを確認するような読み方になります。話題の新刊のため、周りにも読んでいる人が見受けられると思います。その時に自分の意見が言えるようにしておけばよいでしょう。

時代の流れを読む

このような本の中には時代の流れを写したり、それ自体がトレンドとなるものも出てきます。新しいトレンドが出てきた場合は、より深く読んだり関連するものを調べたりして知識を深めると良いです。そのようなものはSNSでも話題になるので、多くの情報を拾うことができます。

また、自分たちのサービスに影響しそうであれば、メンバーを集めて読書会や発表会などを行い、複数人で理解を深めていくのもとても効果的です。

目的4 モチベーションをあげるための効果的な読書法

自己啓発本を読む

自分自身の行動の悪い習慣を定期的に見直すために自己啓発本を読むことはとても重要です。私自身もそうなのですが、自己啓発本により行動様式を変えられたことで、いろいろなことが良い方向に進めることができている人は世の中にたくさんいます。

特に一度感銘を受けた本は、落ち込んだ時や仕事がスランプの時に読むと、とても元気がでてやる気が出てきます。自己啓発本の使い方を覚えれば、自分にとってもとても有効な武器になることは間違いないです。

読んだ後のアクションが大事

自己啓発本を読むと行動習慣を良くしようという気持ちが湧き出てきて、やる気が出てきます。そのやる気を維持し、本を読むだけではなくきちんと慣に変えていく努力が大切です。習慣化すればやる気がなくても、きちんと出来るようになります

一方、習慣化できないとやる気がないと出来ないので、また自己啓発本を読んだりしてやる気を呼び覚ます必要があります。様々な自己啓発本を読むけど前に進まず、挙句の果てに自己啓発本マニアになる人なんかはそうですね。本を読んで気分がよくなるだけで、お酒を飲んで気分が良くなるのと何も変わりません。

習慣は人間性も変える

自己啓発本のよいところは、本を読むことで自身の習慣を変えることができることです。習慣が変われば人間性も変わります。厳密には変わらないですが、周囲からの印象として人として変わったように見られます。

具体的にはこのような感じです。

・早起きする習慣が身に付き遅刻癖がなくなったので、しっかりしてきたと言われた

・読書する習慣がつき、向上心や好奇心の高い人と思われるようになった

・他責にする習慣がなくなったので、周りから信頼されるようになった

・物事を平等に判断する習慣がついたので、真摯な人と思われるようになった

このように良い自己啓発本に巡りあうことは自分の人生を変えることもあり、人生のバイブルとなりえます。

良い本と巡りあえるかどうか

自己啓発本に関しては読書法はなく、どちらかというと自分の習慣を変えられるような一冊と巡り合えるかが重要です。『7つの習慣』などのような人気のあるものから順に読み始め、自分にあうものを探すのがよいと思います。

良い習慣をつけるという意味では自己啓発本ではなくても、尊敬する経営者の本でも良いかもしれません。

読書をより効果的にするために

アウトプットをする

アウトプットをすることで思考を整理することができます。またアウトプットした内容を読み返すこともできるので、より読書の効果が高まります。社会人の皆さんがすべき最大のアウトプットは仕事場になるのですが、すぐにその機会がない場合はブログなどにまとめておくのもよいでしょう。

目的のある読書をする

読書の理想は読みたい時に、読みたい本を読むことです。読みたいという気持ちが出るのは、その時に何かしらの課題があったり知りたいという欲求があるからです。その好奇心を満足させるために、読みたい時に読む読書は心地よいものです。

図書館を利用して借りられる本だけを読む人もいます。暇つぶしにはよいですが仕事に成果を出すという視点だとあまりおすすめできません。

読書を投資と考える

読書に使うお金はなるべくケチらない方がよいです。支出と考えると控えたくなりますが、投資と考えれば先払いみたいなものなので後から何倍にもなって収入として帰ってきます。

ホリエモンが「本を買いすぎて破産した人はいない」と言うように、本に使うお金はたかが知れています。読書ほど仕事に対するコストパフォーマンスのよい投資はないので、積極的に活用したほうがよいと思います。

まとめ

このような形で、目的によって読書方法は異なります。これらの手法はいづれも読書を仕事の成果につなげるという視点で書いています。読書が苦手な人の多くは、一字一句丁寧に読む傾向があります。全体把握していないのに、細部を理解することはどれだけ丁寧に読んでも頭が付いてきませんし時間を浪費するだけです。人の記憶は曖昧ですし、時間が経てば忘れていくものです。

読みながら仕事で実践していけば行動として身につくので、記憶するよりも習慣化したほうが読書としての効果は高いです。読書ほど仕事に対してのコストパフォーマンスがよい投資はないので、本ブログを参考にしていただけると幸いです。

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