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セミリタイアに向けた資産形成は米国株が圧倒的によい理由3選【FIRE】

2020年10月2日

FIREムーブメントという言葉が流行っているように、ここ最近でアーリーリタイアやセミリタイアを目指す人が増えてきています。

そして、リタイアまたはセミリタイアを目指す中で、多くの人は米国株への長期投資を投資手段として選択しています。

なぜ、リタイアまたはセミリタイアを目指す上で、多くの人が米国株を選択するのか?

そのような疑問について、本ブログでは3つの理由をあげてわかりやすく解説しています。

また、米国株への投資理由は理解したけど、

実際に何に投資すればよいのかわからない?

という人の疑問も解消される内容になっています。

最後まで読むことで米国株投資の魅力と、具体的な投資商品を理解できる内容になっています。

セミリタイアに向けた長期投資は米国株が圧倒的に人気

セミリタイアに向けた投資は10年を超える長期投資が中心になってきます。

安定した投資という意味では、10年、20年先に何が起こるかは誰も予測はできません。

しかし、統計データなどから、長期投資に現時点で適したものを選択することは可能です。

セミリタイアを目指す人の多くは、米国株の長期投資をポートフォリオの中心においています

理由としては、米国株が他の国の株式よりも将来的に多くのリターンをもたらしてくれると考えられるからです。

以下にその具体的な理由を3つの観点で説明します。

理由1:世界一のマーケットであること

2020年8月時点で世界の時価総額におけるアメリカの比率は約57%となっています。

日本や中国との差をみても、足元にも及ばないのがわかります。

このように、世界の時価総額の多数をしめる米国株への投資は、世界経済への投資といっても過言ではありません。

また、米国株を買うことで世界で活躍する企業に投資できるのは、大きなメリットといえます。

理由2:人口増加が続いている

日本と比較して、アメリカは人口が増え続けているのも魅力的です。

米国企業も日本企業も、各企業の最大の売上先は国内になります。

その国の人口が増えれば売上や利益は引き続き成長する可能性が高く、それに伴い株価も上昇していきます

中長期の投資を考えた場合、どちらの国に投資したほうがよいかは一目瞭然です。

理由3:株主に還元する文化

米国は先進国の中で最も株主に利益を還元をする国で、高配当銘柄も多いです。

連続増配(毎年配当金を増額すること)する企業も少なくなく、プロクター・アンド・ギャンブル、ジョンソンエンドジョンソン、コカ・コーラ、マクドナルドなどは40年以上連続増配を続けています。

このような伝統的な企業は既に世界的なブランドを確立しているため、プロモーションコストも必要最低限ですみます。

その分、利益率も高いため、株主還元にまわす費用も充分に捻出できているのが特徴です。

インデックス投資で安定運用する

米国株に投資するにあたり、何に投資したらよいのかわからないというのが次にくる疑問かと思います。

投資に対する知識がない、大きなリスクを取りたくないという人には、米国株のインデックス投資がおすすめです。

インデックス投資とは

インデックス投資とは、株価指数などの値動きと連動した運用成果を目指す投資スタイルのことを指します。

株価指数とはニュースや新聞でもよく耳にする「日経平均株価」「TOPIX」「ダウ指数」などにあたります。

インデックス投資は、それぞれの指数と同じ値動きとなるように設計されたETF(上場投資信託)やインデックス投信を購入することで始めることが出来ます。

なぜインデックス投資がよいのか?

インデックス投資のメリットは、主に以下となります。

・銘柄選定の手間がかからない(初心者でも迷わない)

・分散投資が簡単にできる(リスクヘッジになっている)

・運用手数料が安い(長期投資には重要なポイント)

という点です。

投資に関する書籍の中でも、インデックス投資を推奨するものは圧倒的に多いです。

インデックス投資のデメリットはほとんどない

一方、インデックス投資のデメリットですが、強いてあげれば以下のようなものになります。

・短期で大きなリターンは得られない

・株式投資の知識やスキルがつきにくい

本記事では長期でリスクの少ない投資を目的としているので、これらは無視してよい内容です。

もし株式投資の知識やスキルをつけたい場合は、資産の1割~2割くらいを個別株の短期投資にあてるなどで解決できるので、大きなデメリットにはならないです。

株式の初心者でもほったらかして運用できるのが大きな特徴です。

その時間を本業や副業による収入増にあてたほうが、セミリタイアまでの道のりは短くなります。

おすすめのインデックスETF5選

これまで本記事内では

・米国株が優れている点

・インデックス投資のメリット

を紹介してきました。

最後に、個人的におすすめするインデックスETFを5つ紹介します。

VOO(バンガード・S&P500 ETF)

「VOO」の特徴はS&P500に連動するよう運用されています

バンガードとは?

バンガード社のETFの特徴は手数料の低さで、市場平均0.19%に対して0.05%という低コストを実現しています。

バンガードの低コストで運用できる理由は、インデックスファンドで世界最大級(市場シェアの4割)なのと長年のローコスト運用の経験からなっています。

手数料率は僅かな数値の差でも、長期投資で金額が大きくなればバカにはなりません。

S&P500に連動した商品は数多くありますが、ほとんどの長期投資家がバンガードを選ぶ理由はこの手数料の安さにあります。

バフェット氏も推奨

天才投資家のウォーレン・バフェット氏もバンガードのETFを推奨しています。

以下は、彼が死んだあとの資産運用方法について、妻にアドバイスした内容です。

「私のアドバイスはこの上なくシンプルだ。現金の10%を米国の短期国債に、残る90%を超低コストのS&P500のインデックスファンドに投資しなさい。バンガードのファンドがいいだろう。この方針なら、高い報酬のファンドマネージャーを雇うどの年金基金、機関、個人の出す結果よりも長期にわたって良い成績を上げられると思う」

VOOの株価は10年で約3倍

S&P500と連動したVOOの株価は2020年9月からの10年間で約3倍(2.95倍)になっています。

リーマンショックからの回復や、トランプ政権による株価の上昇などの影響もありますが、年利は11.4%ですのでかなりの上昇率です。

配当利回りは1.8%ほど

配当金も緩やかながら上昇しており、直近では年間1.8%ほどの配当利回りになっています。

コロナの影響でどのように推移するかは不透明ですが、長期でみると安定した上昇が期待できると思います。

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)

「VTI」は米国株約3,600銘柄への投資をしており、米国株式市場のほぼ全体を網羅した商品です。

VOOとパフォーマンスに大きな差はない

直近10年のパフォーマンで比較すると

・VOO 2.95倍の上昇

・VTI   2.88倍の上昇

と大きな差はありません。

配当利回りも1.8%でありVOOとほぼ同じです。

上位の銘柄構成の違い

VOOはIT企業(27.5%)についで、ヘルスケア(14.7%)、コミュニケーションサービス(10.8%)の順で上位に組み込んでいます。

一方、VTIはIT企業(26.4%)についで、金融(16.3%)、消費サービス(14.2%)の順です。

上位構成銘柄の差で選ぶという方法もありますが、迷う場合は半分づつに投資するというのもよいかと思います。

VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)

「VYM」は、米国の高配当株式への投資を行っています

投資銘柄は約400銘柄で、ジョンソンエンドジョンソン、P&G、Intelなどが上位に構成されています。

VOOやVTIと並ぶ長期投資家に人気の商品です。

高配当ながら安定したパフォーマンス

VYMの特徴は高配当と安定したパフォーマンスにあります

過去10年の株価の成長率は2.04倍とVOOやVTIと比べて低いですが、配当利回りは3%ほどあり遜色ないパフォーマンスを出しています。

投資元本を減らさずに配当を使うことができるのも魅力

長期投資家の中には投資資金の一部を使いたいけど、元本を崩すのに抵抗がある人もいます。

高配当のVYMは元本を崩さなくても一定額の配当金が口座に振り込まれるため、好んで使う人も多いようです。

またVYMは不況に強いセクターを中心に構成されているため、VTIやVOOと組み合わせてポートフォリオを構成するのもよいかと思います。

QQQ(Invesco QQQ Trust Series 1

「QQQ」はインベスコ・パワーシェアーズが運用する、ナスダック100指数に連動することを目指すETFです。

ナスダック上場会社の内、上位100社に投資を行っています

配当利回りよりも上昇率に期待

構成銘柄の上位はGAFAやネットフリックス、テスラといったIT系の人気銘柄です。

この10年間での成長率は5.26倍と驚異的な成長率を誇っています。

コロナショック後に急騰しているので現在の株価が高すぎるかもしれませんが、コロナショック前の高値をみても4.22倍という数値です。

テック銘柄を中心とした新興市場は魅力的であり、ポートフォリオに組み込みたい魅力的な商品です。

ただし、構成銘柄が少ないことやITバブルの時のような急落には弱いので、購入タイミングには注意が必要です。

BND(バンガード米国トータル債券市場ETF)

「BND」は、今まで紹介した株式が対象のETFとは異なり、債権を対象としたETFです。

リスクヘッジとしての投資

債権は暴落に強いため、リスクヘッジとしてポートフォリオに組み込むのが理想です。

チャートの推移をみてもわかるように、高低差が10ポイント程度に収まっています。

上昇期待値は株式と比べて引くいですが、配当利回りが2.6%ほどあるのは魅力的です。

資産が少ない時点では不要ですが、目標資産に近づくにつれてポートフォリオ内の比重を高めていくのがよいでしょう。

まとめ

セミリタイアに向けた資産形成は米国株が圧倒的によい理由について、改めてまとめます。

①世界一のマーケットである

世界の時価総額におけるアメリカの比率は約57%。
世界的に活躍するブランドやサービスを持つ企業も多く、米国株を買うことは世界経済に投資することに等しい。

②米国は人口増加が続いている

日本の人口は減少傾向だが、米国は人口増加が続いている。
人口が増えると消費が増えるため、人口増加に伴い企業も売上や利益を伸ばしやすい。

③米国は株主に還元する文化がある

連続増配をしている企業がたくさんある。
P&G、J&J、コカ・コーラ、マクドナルドなどは40年以上連続増配を続けている。

私自身も資産の90%近くを米国株に投資しているのですが、これらの理由を元に米国株中心のポートフォリオを組んでいます。

長期投資というスタイルでは、信頼できる市場に投資したほうが安心感も高まります。

10年、20年先のことは誰もわかりませんが、今わかる範囲でより良いものを選択するのが賢明といえます。

※私のポートフォリオはこのブログで定期的に更新していますので、参考にしてみてください。

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