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『幸福の資本論』FIRE達成後に後悔しないために読むべき1冊

2020年11月20日

本ブログでは、FIREやセミリタイアによるアーリーリタイアを目指す人の参考になるよう、様々な情報を提供しています。

そして、私自身もFIREを目指しており、4000万円近くの資産を米国株に投資している40代のサラリーマンです。

 

今回紹介する本は『幸福の資本論』です。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』で有名な橘玲さんが著者です。

本書では、「幸せ」というものを定義しているのですが、読み進めていくとFIREを実現させただけでは幸せになれないことがわかります

 

FIRE後に幸せになるためには、どういう状態であるべきかという大きなヒントを得ることができるので、FIRE達成後に後悔しないために必読の1冊になります。

 

人を幸せにする3つの資本

まずはじめに、本書では3つの資本を紹介しています。

人生で得られる可能性のある資本は3つあり、それらの所有状況で幸福度が変わります。

 

その3つの資本は以下となっています。

①金融資本(不動産を含む財産)
②人的資本(働いてお金を稼ぐ力)
③社会資本(友人などのネットワーク)

 

FIREを目指す人が陥る大きな罠は、金融資本さえ手に入れれば幸せになると考えていることです。

実はこれらの資本を1つだけ持っていても幸せ度は大きく上昇しません。2つ以上持つことで幸せ度が上昇していくと本書では説明しています

 

3つの資本を組み合わせた「人生の8パターン」

この3つの資本を組み合わせると、まったくもっていない人も含めて8つのパターンが出来上がります。

 

本書では、その8パターンのそれぞれの組み合わせをいかに定義しています。

【3つを所有】

「超充」・・・すべてを手に入れた凄い人

【2つを所有】

「お金持ち」(金融、人的)・・・稼ぐことが好きで貯蓄もあるが、友達のいない人

「旦那」(金融、社会)・・・働らかなくても充分なお金があり、友達もたくさんいる人

「リア充」(人的、社会)・・・稼いだお金を、貯蓄せず友達と遊んだりで全て使う人

【1つだけ所有】

「退職者」(金融)・・・お金は持っているが、稼ぎはなく友達もいない人

「ソロ充」(人的)・・・稼ぐ力はあるが、お金も友達もいない人

「プア充」(社会)・・・友達はいっぱいいるが、お金も仕事もない人

そして、何も所有していない人は「貧困」と定義されています。

そして、本書における幸せの定義は2つ以上を所有する「超充」「お金持ち」「旦那」「リア充」であると説明しています。

 

FIREを目指す人が気を付けたいこと

FIREを目指している人は、会社に属しながら「人的資本」をフル活用して「金融資本」を作ろうとしていると思います。

そして「金融資本」が目標に到達した後は、会社を退職し働かない生活をするわけですから「人的資本」を失うこととなります

 

この時点で「社会資本」がなければ、所有している資本は1つだけになってしまうため、幸福度は低くなります

例えFIREしたとしても幸福度は、生活するためだけに働いている「ソロ充」や、地元の友達とつるむことだけが楽しみの「プア充」と何も変わらないのです。

 

FIRE後に「人的資本」か「社会資本」を手に入れる

そのため、FIRE後の幸福度を高めるためには、「人的資本」「社会資本」を手に入れる必要があります

 

例えばですが、「人的資本」を手に入れるために「働く」というのは1つの選択肢です

「やっと経済的自由を手に入れ働かずに済むのに」と思うかもしれませんが、今までとの働き方とは異なるので自由度は変わりません。

 

カフェの店員やサッカースクールのコーチなど、FIRE前にやりたいけどやれなかったことを仕事にすればよいのです。

稼ぎは少なくても好きなことを仕事にできるので、選択の幅はとても広がります。また、嫌ならすぐに辞めても何の支障もありません。

 

それでも働くのが嫌なら「社会資本」を手に入れる必要があります。

一般的にFIREを達成した人は倹約的な生活をするので、お金のかからない趣味で気が合う仲間をみつけることになります。

 

定年退職した人たちが将棋や囲碁、またはスポーツクラブなどで、同じような年代の人たちとつるむのはこのためです。

FIRE達成した人が積極的にTwitterとかを使っているのも、このためかと思われます。

今はネットがあるので、うまく活用することで気の合う仲間をみつけるのはハードルが低そうです。

 

まとめ

このように、『幸福の資本論』は今までにない切り口で書かれているため、とても刺激的な内容が多いです。

本ブログではFIREを目指す向けに、本書を説明していますが、本書の内容としは「人生の8パターン」のそれぞれにフォーカスを当てて説明しているので、とても楽しめます。

なるほどと思うことも多く、自分だけではなく他の人へのアドバイスにも使えたりもするので、興味のある人は是非読んでみるとよいと思います。


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