株式の長期投資をしていく中で、手数料などのコストを抑えて運用することがとても大切なポイントとなります。
資産に対して1%の違いだとしても、それが複利として20年~30年と積みあがることを考えると金額としてはバカにならない数字です。
実際に株式を運用するにあたっては、このようなコストを意識する必要があります。
運用コスト
- 株式の売買手数料
- 投資信託やETFの運用手数料(信託報酬)
- 外貨への両替で発生する為替手数料
- 株式譲渡益(利確時や分配金)にかかる課税
特にFIRE(セミリタイア)を目指す上では、効率的に資産を積み上げていくことが必用となるので重要なポイントです。
このようなコストがどのタイミングで発生するのか、抑えるためにはどのような工夫をすればよいのかを本記事にて説明します。
コストを極力抑えたほうがよい理由
今発生したコストがそのまま株式としてもっていたら30年後にいくらになるか?ということを考えてみましょう。
例えば、とある投資信託に1000万円の投資をしていたとします。
この商品が年利6%だとして、信託報酬が1%の場合と0.1%の場合、30年後にどれくらいの差が生まれると思いますか?
- 信託報酬が1%=約4323万円
- 信託報酬が0.1%=約5584万円
- その差=1261万円
なんと、約1261万円も差がでてしまいます。
FIRE後に株式からの配当を生活費にあてる場合、配当が4%だった場合は年間50万円も生活費に差がでることになるので大きな数字です。
このように、1%という僅かな数字でも長い期間積みあがると、とても大きな金額になる点は知っておいた方がよいところです。
売買手数料は下がっていく傾向にある
売買手数料は、各証券会社が競争していく中で下落傾向にあります。
かつては、最低手数料というものが設定されており、少額決済だと手数料が割高になる傾向でしたが、現在は大手のネット証券では撤廃されています。
また、細かい規定が異なるものの、条件によっては取引手数料で取引できるものもあります。
このように少額決済がやりやすくなったため、毎月の積立がしやすい状況に改善されています。
無駄な売買は余計なコストが発生する
売買コストは減少傾向ではありますが、売買頻度が多いと無駄なコストが発生するので注意です。
売買でかかるコスト
- 株式の売買手数料
- 株式譲渡益(利確時や配当金)にかかる課税
特に注意すべきは株式譲渡益にかかる課税です。株式譲渡税は利益に対して20.315%かかります。
利益の出ている株式を売却して再投資した時点で、複利の効果は減少していることになるのです。
そのため、長期投資はバイアンドホールド戦略がよいとされています。
売却をせず保有し続けることで、利益がより利益を生みだす複利効果を最大限に活かせるからです。
分配金の課税にも注意
投資信託の商品には分配金が定期的に支払われる「分配型」と、それをそのまま再投資にあててくれる「再投資型」の2種類があります。
「再投資型」であれば分配を受け取らないため課税はされませんが、「分配型」の場合の分配金は受け取った時点で課税されます。
「分配型」を選択した場合は複利効果が弱まるので、「分配金」を生活費にあてるのではなく再投資にあてる人は「再投資型」を選択したほうがよいです。
なお、確定拠出年金では商品の付け替えはスイッチングという商品の振り替えのみで、利益確定が行われません。
そのため、バイアンドホールドをする必要はなく、状況に応じて商品構成を変更することができます。
参考確定拠出年金で老後2000万円問題を解決できるのか?(81か月目の運用状況)
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長期投資を効率よく行う重要なポイント
このように、わずかなコストが長期投資では大きな差になること、そしてどのようなポイントでコストが発生するかをご理解いただけたと思います。
これらを踏まえて長期投資をするうえで重要なポイントを整理してみました。
長期投資で重要なポイント
- 売買手数料の低い証券会社を選ぶ
- 投資信託やETFは信託報酬の低い商品を選ぶ
- バイアンドホールドで無駄な売買手数料を発生させない
- 投資信託は「分配型」ではなく「再投資型」を選ぶ
- 外貨で取引をする場合は為替手数料の安い証券会社を選ぶ
もし、これらの条件を満たす証券会社ということであれば、SBI証券がおすすめです。
SBI証券の特徴としては、以下となっています。
SBI証券の特徴
- ネット証券最大手
- 「2020年 オリコン日本顧客満足度ランキング ネット証券」では1位を獲得
- 売買コストが業界最安値レベル!
- 取扱商品やサービスの豊富さも業界トップクラス
- 為替手数料は1米ドルあたり4銭(住信SBIネット銀行経由)
SBI証券を使えばコスト面も大きく抑えることが出来るので、興味のある方は以下のバナーからSBI証券のサイトを確認してみてください。
また、長期投資のポイントについてはこちらのブログにも記述していますので、参考にしてみてください。
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参考ウォール街のランダム・ウォーカーを要約!長期投資には欠かせない1冊
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