3月は金利上昇もありハイテク株やテーマ株を中心にポートフォリオを組んでいる人は、苦しい1か月だったと思います。
一方、私は、インデックスETFと高配当株を中心のポートフォリオを組んでいるので、派手な上昇はなかったもののコツコツと積み上がり、単月では過去最高の利益率をあげることができました。
昨年はハイテク株が上昇しており羨ましく見ていましたが、3月はやっとバリュー株にターンが来てうれしかったです。急いで売買する必要のある銘柄もなかったので寝てるだけでお金が増えた月でした。
本ブログでは、3月の金利上昇の中でも大きな利益をあげられたポートフォリオ構成などを紹介しています。金融緩和が縮小すれば、さらなる金利高局面は来ますので、是非参考にしてみてください。
本文に入る前に簡単に3月の投資結果をまとめると、このような内容でした。
- 資産増加率は7.5%と絶好調
- バリュー株が大きく貢献
- ドル高も資産増加に大きく寄与
- 株式の分配金は838.6ドル
3月の振り返り
3月は金利上昇に伴いハイテク株が売られる展開、一方で銀行を中心としたバリュー株が好調でした。ポートフォリオ内に個別株として銀行銘柄はもっていませんでしたが、VYMは銀行株が構成銘柄としての比率も高くなっています。
ちなみに、私のポートフォリオは以下の特徴があります。
ポートフォリオの特徴
- VTIとVYMなどのインデックスを中心とした構成
- ボラタリティの大きいハイテク株は個別よりもインデックスで保有(QQQ)
- 個別株は動きが安定している高配当株を中心に保有
- リスク分散として金、債権、REIT、新興国などのETFも組み込む
このようにハイテク株の比率は低いため3月の金利上昇による下落の影響は少なく、逆に金利上昇の恩恵をうけるバリュー株で利益が出ています。
バリュー株は、銀行株の他にもPM(フィリップモリス)やMO(アルトリア)などのたばこ銘柄や、原油高の影響でXOM(エクソンモービル)や三菱商事が強かったです。
3月末時点のポートフォリオ
株式投資にあてている資産は、現在4500万円ほどです。
それ以外は、現金と確定拠出年金があります(これらは、ポートフォリオには含めていません)。
3月はバリュー株が好調であり1銘柄あたりの割合が増えたものは、ポートフォリオバランスをとるために一部利確をしています。
主な銘柄は、VYM(ETF)、XOM(エクソンモービル)、MO(アルトリア)、三菱商事です。
3月はサイクル的にバリュー株のターンでしたが、4月以降は金利上昇も落ち着きハイテク株にシフトすると見込んでいるため以下のような組み換えをしています。
組み換え内容
- ポートフォリオ上で構成比率が大きくなった銘柄を一部売却
- 上位構成銘柄がハイテク株であるVTIとQQQを買い増し
- 新規にAAPL(アップル)をポートフォリオに組み込み
銘柄 コード | 平均 取得 単価 | 現在値 (4/1) | 評価 損益率 | 保有 割合 | 銘柄名 |
VTI | 186.34 | 206.69 | 10.9% | 18.0% | バンガード トータルストックマーケットETF |
VYM | 81.28 | 101.09 | 24.4% | 9.0% | バンガード 米国高配当株式ETF |
QQQ | 309.7 | 319.13 | 3.0% | 8.3% | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ET |
IAU | 17.4 | 16.26 | -6.6% | 8.0% | iシェアーズ ゴールド トラスト |
MCD | 197.47 | 224.14 | 13.5% | 6.9% | マクドナルド |
BND | 87.26 | 84.72 | -2.9% | 6.0% | バンガード 米国トータル債券市場ETF |
8058 | 2637 | 3130 | 18.7% | 4.7% | 三菱商事 |
XLRE | 36.88 | 39.49 | 7.1% | 4.6% | 不動産セレクト セクターSPDR ファンド |
ABBV | 100.38 | 108.22 | 7.8% | 3.8% | アッヴィ |
AAPL | 122.83 | 122.15 | -0.6% | 3.7% | アップル |
MO | 40.13 | 51.16 | 27.5% | 3.6% | アルトリア グループ |
PM | 74.44 | 88.74 | 19.2% | 3.1% | フィリップ モリス インターナショナル |
VZ | 56.46 | 58.15 | 3.0% | 2.7% | ベライゾン コミュニケーションズ |
KO | 46.83 | 52.71 | 12.6% | 2.7% | コカ-コーラ |
JNJ | 149.41 | 164.35 | 10.0% | 2.7% | ジョンソン & ジョンソン |
NKE | 143.24 | 132.89 | -7.2% | 2.5% | ナイキ B |
1306 | 2072 | 2052 | -1.0% | 2.4% | NFTOPIX |
KHC | 31.6 | 40 | 26.6% | 2.4% | クラフト ハインツ |
IBM | 120.45 | 133.26 | 10.6% | 1.9% | インターナショナル ビジネス マシーンズ |
VWO | 49.39 | 52.05 | 5.4% | 1.8% | バンガード FTSEエマージングマーケッツETF |
XOM | 38.37 | 55.83 | 45.5% | 1.1% | エクソン モービル |
ドル高も資産増に寄与
3月1日時点のドル円は106.75円でしたが、4月1日は110.6円と3.6%もアップしています。資産のほとんどを米ドルとしているため、ドル高による寄与が全体の半分程度はあります。
このようなメリットもありましたが、デメリットもあります。
それは、日本円で持っている資産をドルに建て替えるとドル安になった時に損をすることです。
追加投資用の日本円が200万円ほど出来たのですが、しばらくはこれをドルに立替えずに国内の銘柄を購入しています。
ポートフォリオには乗っていないですが、JT(日本たばこ産業)や日経平均ETFで短期売買をおこなっていました。現在は、TOPIX連動型のETFを保有しています。
2021年3月の分配金は838.6ドル
2021年3月の株式からの分配金は838.6ドルでした。
分配金が発生した銘柄は9銘柄です。
銘柄
- BND(ETF)
- JNJ(ジョンソン&ジョンソン)
- IBM(インターナショナルビジネスマシーンズ)
- XOM(エクソンモービル)
- MCD(マクドナルド)
- VYM(ETF)
- VWO(ETF)
- XLRE(ETF)
- KHC(クラフトハインツ)
分配金の推移は以下のとおりです。
推移として減っているのは、意識的に高配当の銘柄を減らしているためです。
減らす理由としては、分配金は全て再投資するのですが、そこで発生した分の税金分複利を損していることになるためです。
長期投資においては資産元本が多い方が複利を活かせますので、税金の支払いはなるべく遅らせたほうが資産形成の効率がよくなります。
株式の動きを大局で把握すると大損はしない
株式市場全体の動きを予測しながら資産をローテーションするのは、今の局面では有効的です。
何となくで投資するよりも、
- 金利やドル円が動くとどの銘柄にどう影響があるのか?
- そもそもどういう局面で金利があがるのか?
を把握すれば大きな動きは予測できますので、大損する確率を減らしたり、利益を得るチャンスを増やすことができます。
私は、大局を把握するのに田中泰輔さんの『逃げて勝つ 投資の鉄則 』を参考にしています。大局を掴むのに一番わかりやすく解説されている書籍ですので、これからの金利上昇に備えるという意味でも投資をしている人は今のタイミングで絶対に読むべき1冊です。