コロナショック後の金融緩和による株価上昇により利益をあげたことで、「FIREを目指す」人がとても増えています。
FIREというのは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとった言葉で、日本語では「経済的自立と早期退職」という意味です。30代~40代で早期退職をすることで、残りの人生を楽しむためのライフスタイルです。
ただFIREを実現させるのは、そんなに簡単なことではありません。少なくとも40歳頃までに5000万円以上の金融資産が必用になります。普通のサラリーマンが頑張っても、手が届きそうにない金額です。
では、どのような人が実現できるかというと、以下の内容が2つ以上あてはまる人です。
- 親からの相続を若いうちに得ている
- 世帯年収が20代の頃から1000万円以上ある
- 過度な節約ができる
- 個人事業からの収入が充分にある
- 強運の持ち主
②③④での目安は、20代のころから毎月20万円を投資資金にあてられることです。年利5%で運用して、40代でのFIREが視野に入ってきます。
そこまでの投資資金をつくることができない人も、FIREをあきらめるのは早いです。20年も投資していれば「強運」の機会は誰にでも訪れるからです。
本記事では、各条件の詳しい説明と強運を掴むために必要なことを説明します。
目次
FIREを実現することができる人の特徴5つ
1.親からの相続を若いうちに得ている
親からの相続だけで、FIREするために充分な資産を手に入れられる人もいます。しかし、大抵の相続は自分自身が年老いてからのケースが多いです。
『DIE WITH ZERO』という書籍にもありますが、相続は生前に子供が若いうちから始めるのが理想と書かれています。若いうちに得たほうが、その資産を有効活用できるからです。
例え、それが金融資産ではなくても、家屋などであれば居住費などを投資にまわすことができます。20代のころから家賃と同等のお金をプラスして、毎月投資できるのであればFIREに大きく近づくことができます。
このように、若いうちから相続を得ている人は、FIREをするために大きなアドバンテージを手にしていることになります。
2.世帯年収が20代の頃から1000万円以上ある
年収が高いひとほどFIREを達成できる確率が高いことがデータでも証明されています。節約には限界があるため、年収が高い人の方が無理なく投資にたくさんのお金をまわすことができるからです。
年収が1000万円以上あれば、無理しなくても15万円以上を投資にまわせる人が多いです。
なお、世帯年収を増やすためには自分で稼がなくても、配偶者と合わせてという手段もあります。実際に共働きをしながら夫婦でFIREを目指している人も多いです。
3.過度な節約ができる
年収が低くても過度な節約で投資資金をつくれる人もいます。FIREを実現し本も出版しいてる三菱リーマンこと穂高唯希さんがそうです。驚くことに月収の80%を投資にまわていたそうです。
そのためには、職場への弁当と水筒持参、飲み会などの誘いは断る、洋服や娯楽などの余計な支出を抑えるなど、長期的に続けるには相当のストレスがかかりそうです。
三菱リーマンさんは、その生活をつづけたことで8年という超短期でのFIREを実現しています。実現できればよいのですが、出来なかった場合は20代の大切な時間を棒に振ることになるので、あまりおすすめはしません。
そこまでしなくても独身や実家暮らしであれば、生活費を大きく抑えることはできます。
4.個人事業からの収入が充分にある
これは、ブログやYouTubuなど本業以外での副収入などになります。本業以外の収入が多ければ、それだけ投資できるお金も増えるのでFIREの実現度は大きく高まります。
実際にFIREのバイブル本である「FIRE 最速で経済的自立を実現する方法」の中には、FIREを実現するために副業により稼ぎを増やすことを強く推奨しています。
若くて体力があるのであれば、短期的にUberEatsやせどりなどにて労働力を駆使して多く稼ぐという手段もあります。
5.強運の持ち主
例えば、株やビットコインなどのバブルに乗ることができた人。または、所属していた会社が上場し、ストックオプションによる利益を得た人などを指します。
株やビットコインで大きな利益を狙いにいくことはギャンブルに等しいです。ストックオプションも狙っても手に入るものではないので、いづれも難易度は相当高いです。
「強運」を掴むチャンスは誰にでも訪れる
この中でも「強運」を掴むチャンスは、誰にでも訪れます。コロナに対する経済支援策による株価の上昇などは、代表的な例です。FIREを実現することは難しいと思っていた人も、今回の株価上昇で手の届くところまで資産が増加した人もたくさんいます。
その「強運」をつかんだ人は、以下の準備ができていた人たちです。
- 投資をコツコツと続け数千万円の資産を保有している
- 普段から投資の勉強をしており基本的な知識がある
- 投資に対して正しい情報収集手段をもっている
このような暴落は10年に1度のペースで訪れるので誰にでもチャンスは訪れます。大切なのは、その時に充分な資産と知識、また状況判断するための情報収集力があることです。
より大きな資産を持っていればそれだけ大きく資産を増やすチャンスとなります。そのため、「FIREの実現は難しい」と考えている人も、いつくるかわからないチャンスのために資産形成はしておくべきです。
まとめ
資産が充分にあるタイミングで、バブル相場が来れば大きく資産を増やせます。仮にチャンスを掴めなくても、老後資金という点では充分な資産を作ることはできます。
そのため、FIREの実現が難しい状況でも、資産形成は続けたほうがよいです。
また、過度な節約などで人生を楽しむことを放棄してしまうと、後悔しても取り返すことができないので、ほどよく遊びほどよく投資するのが理想です。そうするには、本業や副業で稼ぎを増やしたほうが、無理のない生活ができます。
本業をしながらでも副収入を稼ぎやすい手段としてブログがありますので、開設を検討してみるのもよいと思います。
>> FIRE目指すならブログを開設したほうがよい6つの理由
FIREを目指すのであれば、以下の本にも実現するために必要なことが、詳しく書かれていますので参考にしてみてください。