今回紹介する1冊は『2025年を制覇する破壊的企業』です。
『2025年を制覇する破壊的企業』は、2025年という近未来を世界最先端の11社を分析することで、どのような世界になるか予測しています。
本記事では、本書がどのような内容なのかと、これら世界最先端企業への投資はどのようなものがよいかを説明しています。
目次
既におきている3つのメガトレンド
著者は「ベンチャーキャピタリストでありながら、シリコンバレーのベンチャーキャピタルへのアドバイスなども行う。ハーバード大学客員研究員、京都大学大学院総合生存学館特任准教授も務める」という山本康正氏です。
本書は、その近未来を予測するためのポイントとなる、3つのメガトレンドを提示しています。
その3つとは、以下となります。
① 業種の壁崩壊とコングロマリット化の再来
② ハードでもソフトでもなく「体験」が軸になる
③ データを制するものが未来を制す
3つのメガトレンドを作る11社
その3つのメガトレンドを作り上げる企業として、GAFAMを含む11社をあげています。
その注目の11社は、以下となります(説明文は目次より引用しています)。
・グーグル 検索後の世界から「検索前」の世界へ
・アマゾン アレクサ君、屋外へ進出。ついに街全体を食いに来る
・フェイスブック 2万km離れた人と目の前で会話ができる世界へ
・アップル 視覚から聴覚、嗅覚へ。人間の五感すべてを占拠
・ネットフリックス 2億人以上の嗜好に合わせた映像を届ける
・マイクロソフト スマートシティのOSの覇者になる
・テスラ 東京・大阪間を時速1000kmのリニアでつなぐ!?
・インポッシブル・フーズ 「ベジタリアンだって肉の食感がほしい!」を実現
・ロビンフッド 証券業界初の「売買手数料0」で投資が当たり前の世界をつくる
・クラウドストライク 1億総テレワーク社会〟のトリガーになる
・ショッピファイ 10兆円ベンチャー アマゾンと楽天を破壊する
また、このようなメガトレンドを作りあげる企業を紹介するとともに、飲み込まれていくことが予測される8つの業界も紹介しています。
『2025年を制覇する破壊的企業』が予測する未来は来るのか!?
本書の序文では、GAFAMなどの企業が現在研究開発をして実現させようとしている技術が反映された社会が描かれています。
例えば、
・ホロレンズによるバーチャル空間でのウェブミーティング
・ロボタクシーを使っての通勤
・クラウドによりデータ管理されているアマゾンマンションでの生活
・視聴者の嗜好や反応によってストーリーが変わるドラマの視聴
などです。
それらが一般的に普及するのは、もう少し時間がかかるのではとも思うのですが、ZOOMなどのビデオ会議が当たり前になった今、これらのテクノロジーの普及も遠い未来ではないかもしれません。
実際に、コロナによりテクノロジーの進化が10年早まったといわれているので、全てではないにしても、ロボタクシーは実際に実証実験が始まってますので一部は実現しそうな雰囲気です。
世界最先端企業への投資はどのようなものがよいか
これらの企業が世2025年を制覇することがあれば、株式の時価総額も上位を占めていくことになります。
将来を見据えて今のうちに好みの企業に投資するのもよいですが、コロナショック後のハイテク株は高値を更新し続けており、割高という見方もされています。
また、技術的な伸び悩みやトレンドの変化、またはこれに代わる企業が出てくることで、逆に株価が下がるリスクもあります。
一方、本書を読んだことで多くの読者が魅力的に感じた部分は、各企業の取り組みもありますが米国のハイテク企業の未来への期待が大きいと思います。
そのため、リスク分散も含めてハイテク企業を主要銘柄とするETFの購入をおすすめします。
その具体的な銘柄は以下の3つです。
QQQ(Invesco QQQ Trust Series 1)
ナスダックに上場している企業のうち、時価総額が上位100社の企業で構成
VGT(Vanguard Information Technology Index Fund ETF)
米国の情報技術セクターの大型株、中型株、小型株で構成
QQQはナスダック上位100銘柄で構成されており、現在はその46%以上がGAFAMです。
一方、VGTには、アルファベット(通信サービスセクター)やアマゾン(一般消費セクター)はセクターが異なるため含まれていません。
逆に金融セクターと思われがちなビザやマスターなどが技術セクターとして構成されています。
そのため、GAFAM中心がよい場合はQQQ、より広く分散させたい場合はVGTを選ぶのがよいです。
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