準富裕層というのは金融資産5000万円以上を持つ世帯のことで、全体の約8.8%のことを指します。
新入社員の頃から毎月10万円以上を利回り6%以上で運用することができれば、サラリーマンでも40代で到達することのできる資産額です。
私自身も、サラリーマンではありますが、40半ばで資産6000万円を保有しています。
これは、相続などで得た大きな収入ではなく、サラリーマンとしての給与を20年余り投資で積み上げたものです。
今回の記事は、私自身の実態も含めて「40代で資産5000万円以上の準富裕層はどういう生活をしているのか?」を紹介させていただきます。
まだ次のステージへの準備段階
資産が5000万円貯まったとしても、多くの人は次のステージへの準備段階と考えています。
理由としては、資産5000万円を作ることができると、セミリタイアやFIREなどのアーリーリタイアの可能性が高まるからです。
しかし、好きなことをして生きていくには不充分な資産額です。そのため、次のステージへの準備段階という考えの人が多いのです。
周りからみても普通のサラリーマン
生活感は普通のため、周りから見ても自分から言わない限り、周りの人は準富裕層ということに気づきません。
むしろ、見栄のためにはお金を使わないタイプの人が多いので、衣服や所有物も質素で逆にお金がないように見えてしまう人もいます。
「それってダサくない?」と思うかもしれませんが、そこを割り切れるからこそお金が貯まるのです。
当たり前ですが、よほど仲の良い人ではない限り、自分の資産を公表することはありません。
リアルで公表しない代わりに、多くの人はTwitterなどのSNS上では仮名で公表しているようです。
生活費は絞れるところまで絞る
生活費も無駄なものや価値のないものには、お金を使いません。
世間一般で、投資に対するリテラシーの高い人は以下をやらないと言われています。
- 家は買わない、車も持たない
- 携帯電話は格安SIMを利用
- 保険は入らない
- 会社には弁当と水筒を持参
- 飲み会は全て断る
- 体力強化は階段の上り下り
- 海外旅行はいかない
- なかには結婚しない、子供を作らないという人も
ただこれは、年収にもよります。
私の場合は年収は700万円くらいの時期が長く、今は1000万円くらいあるので、次のような生活ができています。
- 家は都内に一軒家を購入
- 車は乗らない(都内なんで不要)
- 格安SIMにしたのは最近
- 保険は掛け捨てで月5千円くらい
- 弁当と水筒は持っていったことがない
- 飲み会は全力で参加
- スポーツジムは大切なモチベーション
- 年1回は海外旅行
- 嫁さん専業主婦、子供2人
年収800万円くらいであれば、子供がいても月15万円くらいは投資することができます。
生活は普通の人と変わらず、年に数回は旅行に行ったり家族で外食に出かけたりもしています。
ただし、個人的な趣味のお金は大きく削っています。
ゴルフとかスキューバというような、1回数万円かかるような趣味はやらないまではいかなくても回数を減らしています。
また、洋服や時計などの装飾品にかけるお金も、あまり多くは使いません。
生活固定費は切り詰めたとしても必要となるので、結局は収入の大きさと趣味や見た目にかけるお金の差が大きいです。
お金を減らそうと思っても減らない
20年近く投資をしてきた人たちは、お金を使おうと思っても簡単には使えません。
基本的には、その商品の価値や効果をみてお金を使うのですが、見栄とか欲望を抑えることができればそこまで高いものは不要と理解しているので、使ったとしても大した金額にはなりません。
また、5000万円の資産があると、資産からの配当や複利の方が大きいので、仮に給与の全てを使っても減ることはありません。
お金を持っている人にお金は集まるといいますが、準富裕層で既にその状態を体感することができます。
実際に資産の積み上げスピードもはやくなります。
私自身の経験を話すと、資産1000万円まで約12年ほどかかりましたが、5000万円から6000万円までは約5ヵ月で増えています。
もはや、お金そのものの価値はわからなくなり、ただの数字と化していきます。
投資について詳しくない人も多い
これだけ投資で資産を築いていても、知識は素人レベルの人も多いです。
実は、資産形成できている人のほとんどが、インデックス投資という投資知識が不要な手段で積み上げた人が多いです。
インデックス投資は、毎月一定額を株式平均指数に連動した銘柄に投資するだけなので、時間もとられません。
そのため、投資に気をとられることがなく、仕事に注力して年収を増やすことに集中することができます。
サラリーマンで40代で準富裕層の人のほとんどは、ほぼ次のような投資戦略で成功しています。
毎月の投資額の多さ × 安定した銘柄への投資
冒頭でも説明したように、毎月10万円を利回り6%で運用すれば20年で5000万円近くの資産になります。
短期で資産を増やすことはリスクが高いことを理解しているため、確実な投資方法で長期的に積み立てている人が多いです。
まとめ
このように、準富裕層といっても仕事をしなくてもよいほどのお金を持っているわけではないので、生活はいたって普通です。
むしろ、投資に対する意識が高いので、普通の人よりも質素な生活をしている人の方が多いような気がします。
世間一般的にいう「お金持ち」は、資産を持っている人ではなく、お金をたくさん使っている人です。
毎月1000万円の収入と1000万円の支出がある人は資産ゼロですが、間違いなく周りからみればお金持ちです。
アリとキリギリスでいえば、普通のサラリーマンで給与と投資だけで準富裕層になった人たちは「アリ」みたいな人が多いです。
「DIE WIT ZERO」という書籍にもありますが、幸せな人生を送るためには「健康なうちにいろいろと経験をすること」と言っています。もし、その人が準富裕層だとしても、それまでの人生でその時にしか出来ないことを我慢していたら、全く幸せではありません。
もし、準富裕層をめざすのであれば、極端な節約をしなくてもよいように
- 収入を増やすことに注力する(節約ではなく)
- 悩んだらお金よりも経験をとる
を、意識したほうがよいです。
また、40代で5000万円の資産を持っており、定年まで働き続けることができるのであれば、とても余裕のある生活を送れます。5000万円までいかなくても2000万円でも充分です。
どれだけ、精神的に余裕が生まれるのかは、次に紹介する記事を参考にしてみてください。
≫着実な資産形成は40代以降の人生に大きなメリットをもたらす理由
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人生余裕のある生活をするために資産形成はしておいたほうがよいです。その手段として税制優遇制度も充実している「つみたてNISA」がありますが、まだ始めていない人がいれば、早く始めて資産形成することをおすすめします。
≫「つみたてNISA」初心者がおさえておくべきポイントを解説
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