これからFIRE(Financial Independence / Retire Early )またはセミリタイアを目指そうと思うけど「何から始めればよいかわからない」という人が多いかと思います。
そのような人のために、FIRE(セミリタイア)を目指すために必要な7つのポイントを本記事にてまとめています。
なお、私自身もFIREを目指しており、日々FIREを実現するために必要な情報を収集しています。
本ブログでは、同じようにFIREを目指す皆さんの参考になるよう、そのような情報をわかりやすく発信しています。
目次
1.FIREの目的を明確にする
これからFIRE(セミリタイア)を目指す人はそのための準備に少なくとも10年、人によっては30年近くの時間が必要となります。
とても長い時間が必要となるので、目的が明確、または自分自身がその目的に納得できていないと途中で挫折してしまう可能性が高くなります。
また、目的を明確にすることでそれを実現するための手段はFIREという選択肢ではなく、今すぐアクションを起こせば実現できることだったりもします。
例えば、「今の仕事で定年まで働ける気がしない」などという理由であれば、転職してみるというのも1つの手段で今すぐできることになります。
一方で、「FIRE=働かない」という意味にとらわれがちですが、FIRE後に「好きを仕事にする」という形で働き続けるという選択肢もあります。
例えば、家族を養うことでお金を優先して仕方なく働いている人も、FIREするために充分な資産があれば好きな仕事を選択することができます。
実際にFIRE後に友人の経営するカフェの店長をしていたり、平日の夕方に小学生向けのサッカーのインストラクターをしている人などもいます。
このようにやりたいことをお金に縛られずに実現できるのがFIREの魅力的なところです。
2.FIREを達成するための必用要素を理解する
FIRE(セミリタイア)を達成するためには資産が必要となりますが、どのような形で資産を増やすのかを理解する必要があります。
その理解するための項目は、以下の3つです。
①収入を増やす
②支出を減らす
③投資で増やす
この中で、「③投資で増やす」は絶対的に必要になります。
投資資金を「①収入を増やす」と「②支出を減らす」の両方、またはいづれかで作ることになります。
多くの人は「②支出を減らす」を徹底しようとしますが、それだけだと何十年も続けることは精神的にもきついです。
また、FIREは「人生を豊かにする」ための手段ですが、それを目指すあまり今の時間を楽しめなくなったとしたら本末転倒です。
目指すべきところは、「①収入を増やす」と「②支出を減らす」の質を無理なくバランスよく高めていき、失敗せずに「③投資で増やす」ことになります。
参考サラリーマンがセミリタイアするために必要な資金とその作り方【FIRE】
続きを見る
3.収入を増やす
収入を増やすための手段はいくつかありますが、視点としては長期的に考えることが必用です。
もしあなたが20代であれば、日常多くの時間を割く「本業の収入を増やす」ことから考えたほうがよいです。
どのくらい働けば、いくらくらい稼げるは会社の給与制度、または先輩や上司の姿をみればわかるかと思います。
もし、その道のりがつまらなそうだったり、苦労の割に合わないようであれば他の手段を考えたほうがよいかもしれません。
次に考えられるのが「副業」です。
副業といっても様々ありますが、UberEatsやコンビニでアルバイトなど時間労働のものはなるべく避けたほうがよいです。
やるのであればブログやYouTubeなどをはじめとするネットビジネスの方がよいです。
これらは自分の都合で時間を選べるのと、自分のページを持つことで長期的に収入を得る手段を積み上げることができるからです。
もし、今の会社では将来的な給料の増加も期待できず、さらに副業禁止であれば早々に副業可能な会社に転職したほうがよいかもしれません。
また、株式投資や不動産投資の金額が増えれば、そこから得られるリターンも1つの収入源になります。
時間の経過とともに本業による収入から、副業と投資からのリターンの比率が高まることになります。
そして本業での労働時間が半分になればセミリタイア、本業が完全になくなればFIREを実現したこととなります。
4.無駄な支出を減らす
収入を増やすことと並行して行いたいのが、無駄な支出を減らすことです。
FIREを目指すのに支出を極限まで減らす人もいますが、それは短期(10年以下)でのFIREを目指しているからです。
10年以上の長期で考えている人は習慣的な支出の削減を意識し、今の生活が窮屈にならないように気を付けてください。
「無駄な」支出として減らせる(見直せる)ところとしては、
・居住費(見栄をはらない)
・携帯代(格安スマホを選ぶ)
・保険料(不要もしくは掛け捨て)
・趣味(お金をかけすぎない)
あたりになります。
このように節約を長期的に考える場合は都度の支出よりも、毎月支払いが発生する支出を抑えたほうがとても精神的に楽です。
次に、見直すべきところは普段の習慣で何気なく使っているお金です。
例えば、毎朝スタバでコーヒーを買うなどが良い例です。タバコやお酒に使っているお金や外食に使うお金も同じくです。
全てをやめる必要ないですが、習慣としての支出は長期的に見るとバカにならない金額ということは理解しておいたほうがよいです。
節約を強く意識しなくても、毎月自動的に発生している支出や習慣による無意識の支出を抑えるたけでも、かなりの支出を抑えることが出来ます。
5.投資で増やす
FIREを目指すために、毎月の収入と支出の差額は銀行に預けたままにはせず、株式や不動産などの投資に回します。
理由としては、銀行に預けても利子がほとんどつかないので、お金は増えないからです。
例をあげると、利子がほとんどつかない銀行預金だと毎月5万円を貯めても20年後には1200万円のままですが、株式や不動産なので利率5%で毎月5万円を投資すれば、2038万円になり838万円も投資利益が出ることになります。
とはいえ、投資することにリスクがあると考える人は多いと思います。
しかし、必要最低限のマネーリテラシーをつけることで、ほとんどのリスクは抑えることが出来ます。
多くの人が考える投資リスクというのはビットコインやFXから連想するかと思いますが、FIREを目指す多くの人はリスクの高いそのような商品は選ばず、リスクの低い安定的な投資にて実現しています。
このように投資プランを立てる際は、年率4~8%の投資商品を選ぶのがよいです。
その中でも米国株のインデックス投資は再現性が高いため、FIREを目指す人の多くの人に選ばれています。
詳しい理由は以下の記事に記載していますので、参考にしてみてください。
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参考セミリタイアに向けた資産形成は米国株が圧倒的によい理由3選【FIRE】
続きを見る
また、こちらの記事では長期的な資産形成の王道である株式投資と不動産投資を比較しています。
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参考FIREを目指す上で不動産投資と株式投資のどちらがよいのか?メリデメを紹介
続きを見る
6.資産形成プランをつくる
FIREをするためにいつまでにいくら必要かを決め、それにあわせた資産形成プランを作ります。
FIREするために必要な金額は一般的には年間支出額の25倍と言われています。
そのため毎月20万円の生活費が必要な人は、6000万円が必用になります。
もしハードルが高いと思うのであれば、セミリタイアをすることである程度の労働収入で賄うという方法もあります。
完全リタイアではなくても、好きなことを仕事にして10万~15万円ほど稼げればよいので気分的にはとても楽かと思います。
毎月20万円必用だとしても労働で10万円稼げさえすれば、半分の3000万円でセミリタイアは可能となりハードルは低くなります。
次にいつまでにというのは、どれだけの金額を毎月投資に回せるか次第です。
仮に年率6%の商品に投資した場合、毎月5万円であれば23年後、毎月3万円であれば30年後に3000万円に到達することが可能となります。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
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参考40代でセミリタイアを実現するための必用資産と投資プラン【FIRE】
続きを見る
より達成までの期間を短くするためには、毎月の投資金額が大きく影響します。
副業などを含めて早く収入を増やすことと、支出の管理が重要であることがわかります。
7.実際に投資をはじめる
1~6に関しては、あせることなく1か月くらい熟考してもよいかと思います。
一方で、外国株式の購入が出来る証券口座を持っていない人は、平行して口座開設をしておいたほうがよいです。
インターネット経由で申し込みした場合、口座開設まで20日ほどかかります。
外国株式を購入するための口座は手数料の安いネット証券がよいです。
その中でも「SBI証券」であればTポイントと連携しているのでお勧めです(私もSBI証券を使っています)。
※以下のバナーから証券口座のサイトを確認することができます。
口座を開設したら、まずは「つみたてNISA」を利用しましょう。
「つみたてNISA」とは毎年40万円まで投資することが可能な枠で、最長20年間、投資から得た利益が非課税になる制度です(通常は、投資から得た利益は20%ほど税金がかかります)。
米国株のインデックス投資により資産形成するのであれば、S&P500インデックスへの連動を目指した商品である「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」を購入するとよいです。
また、NISAの他に税金対策としてiDeCo(個人型確定拠出年金)があります。
iDeCoを利用すると、積立金額すべてが「所得控除」の対象で、所得税・住民税が節税できますが、60歳まで引き出せません。
そのため、60歳以前での投資資金の取り崩しが必要な人や、生活費の一部を株式の配当金を必用としている人には向いていないので気をつけてください。
番外編
以上、FIREを目指すために必要な7つのポイントを紹介してきましたが、すぐにではないですがその他にも大切なことがあるので、番外編として紹介します。
・本業と副業で稼ぐ時間を出来るだけ生み出せるようにする
副業で収入を増やしたい人には大切な内容です。
わかりやすいところで通勤時間を減らすことやTVを見るなどの娯楽の時間を減らすなどがありますが、投資商品を考える時間や支出を管理する時間も無駄な時間にあたります。
これについては、米国株のインデックス投資を選択することで投資について考える時間を削減できますし、支出管理については習慣的な支出を抑えれば細かいことは意識しなくてよくなります。
また、細かい支出のチェックも手書きの家計簿を使うのではなく、MoneyFowardなどの家計簿アプリを使うのがよいです。
・健康管理を怠らない
20年~30年後にFIREを実現したとしても健康でなければ、やれることは限られてしまいます。
また、健康を害すると医療費もかかるので支出も大きく増えてしまいます。
健康管理はFIREするうえでお金の管理と同じくらい大切なことになります。
・学ぶことを忘れない
今回のようなコロナによる株式暴落でパニックになった人は株式などを安値で売却し損失を出しています。
しかし、マネーリテラシーのある人は慌てずに待つことで、その後の株式の回復で逆に大きな利益を得ています。
ITバブル崩壊が2002年、リーマンショックが2007年、コロナショックが2020年に起こっているように、10年に1度は大きな暴落が発生します。
このような株価の暴落には必ず直面しますので、その時にパニックにならないようマネーリテラシーをつけたり、信頼できるアカウントをフォローするなどして情報収集を怠らないようにすることが必要となります。
また、FIREに関する書籍も何冊か出ていますので、参考にしてみてください。
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