- FIREをめざす人が増えているが、いまいちその生活が魅力的ではない...
- そもそもFIREって自由に生きるためのものじゃなかったの!?
- 生活は質素、昼間はブログ書いて筋トレするだけの生活って面白いの...?
FIREは「Financial Independence, Retire Early」を略した言葉で、和訳すると「経済的自立と早期リタイア」という意味です。
言葉だけみると「FIREしたら後は、人生好きなことをしてればいい!」というハッピーライフな感じですが、実際にFIREを達成した人たちの生活をみていると地味なものばかりです。
その理由はFIREをする目的にあります。FIREは手段なので、目的をはっきりともてば理想の生活を手に入れることができます。

目次
FIREが地味だと思うポイント
「働くのが嫌だからFIREする」という事例が多い
国内で発売されているFIRE本を読むと、そのきっかけが「働くのが嫌だから」というものが多いです。
それが目的だと、FIREしておしまい。後は惰性で生活というようなものになってしまいそうです。
働くのが嫌でFIREを実現した事例でいうと『今日からFIRE! おけいどん式 40代でも遅くない退職準備&資産形成術』や『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』の著者がそうですね。
「世界で一番仕事が嫌い」とも言われている日本人には、このようなテーマで出版したほうが人気が出るのかもしれません。
しかしFIREは、理由や達成までのプロセスがどうであれ達成後の生活が大事です。理由ではなく達成した人のその後の生活に着目してみましょう。
FIREするまでの生活が地味
次にあげるのが、FIREするまでの生活が節約しすぎて地味にみえることです。
将来の幸せをつかむためというのはわかるのですが、いろいろなことに我慢しているので「今という大切な時間を犠牲にしてどうする?」と思えてしまえます。
例えばですが、次のような節約ですね。
- 外食しない、同僚とも飲みにいかない
- 会社へは弁当、水筒持参
- 旅行もいかない
- 家買わない、車買わない
- 結婚しない、結婚しても子供つくる気がない
下に行けば行くほど極端ですが、FIREするためという目的意識が強い人は徹底します。
ただ、そこは人生の価値観なので、他人からみたらどうとも言えません。その人にとっては今よりも、FIRE後の人生に価値を感じているかもしれません。
これも、その人の達成した後の生活を見たほうが、よさそうです。
FIREした後の生活が地味
FIREで一番大切なのは、FIREした後の生活です。会社やお金に縛れずに、好きなことをやって暮らしていくという、誰もが憧れる生活ですね。
例えば、次のような生活をすることができます。
- 株式の配当金とブログの収益で世界を旅し続ける
- アウトドア好きが地方に移住して山の中で生活する
- ボランティアとして地元地域を活性化するための支援活動
恐らくこのような生活をしている人はたくさんいると思います。
しかし、FIRE実現の例として、私たちがよく目にするFIRE後の生活はこのような感じです。
- 朝起きる時間は自由(少し遅めの朝)
- 午前中はスポーツジムで筋トレ
- 午後はブログ記事執筆とYouTube(またはVoicy)の撮影
- 夕方以降は読書や映画鑑賞、またはゲームをやってまったり過ごす
- 「会社に縛られないのは最高ですよ」とたまにつぶやく
まあ、これくらいならFIREしなくていいじゃんって思ってしまいます。仕事して、同僚と飲み行って、好きなもの買って、スタバ飲んで、旅行行ったりするほうが楽しそうって思いますよね。
ただ、彼らからするとこれが最高の生活かもしれません。価値観は人それぞれ、たまたま取り上げられている事例がこういうのばかりだと思ったほうがよいです。
FIREが地味にみえる背景
収入が普通のサラリーマンがめざすから
全く働かないで生活するとなると、少なくとも金融資産として6000万円は必要です。
6000万円貯めるには、どれくらい毎月投資する必要があるのか?
40歳になるまでであれば、新卒入社から期間としては約18年。年利6%で運用した場合毎月20万円投資する必要があります。
20万円投資するとなると、少なくとも手取り45万円くらいはないと、普通の生活は送れません。
「FIREは誰にでもできる」のは間違いないですが、生活を切り詰めてまでやるものかは疑問が残ります。
ギリギリでFIREするから
FIREを目的にしてしまうと、資産的にギリギリな状態で実現させようとしてしまいます。
はやくFIREしたいので、毎月の固定費を極力抑えます。その抑えた状態を基準として、FIREまでに必要となる資産を決めるので、準備中も達成後も節約状態は変わりません。
先ほど例にあげましたがFIREするために「独身、実家暮らし」の人や、「地方暮らし」の人もいます。
普通の人からみれば、お金ないなら少しくらい働けばいいのにと思われるのも仕方ありません。
人生折り返しているように見えるから
節約してお金を使わない、FIRE後にやっていることも特別ではない場合、後は死ぬまで時間を消費するだけの惰性に見えてしまいます。
定年退職したお年寄りと変わらないという印象を持つ人も多いでしょう。
特に、お金があることは人生の選択肢を増やすと考えている人にとっては正反対の考えです。節約してミニマムな生活様式を受け入れることによって、新たに視野を広げる可能性を閉ざしているようにも見えます。
「仕事が嫌」だからFIREするという理由であれば、FIREすることがゴールで先が見えないのは仕方ないかもしれません。
FIREを素晴らしいものにするためには?
FIREをめざす理由を明確にする
まずは、FIREする理由を明確にすることが重要です。
例えば、「会社が嫌」という人は、転職したりテレワークをしてみたら解決するかもしれません。
また、FIRE後にやりたいことが、FIREしなくてもできないものか考えてみましょう。
- 時間を作るために、まずはフリーランスで働いてみる
- FIRE後にやろうとしていることを、今から少しづつはじめる
それでも、今できずにFIREしなければ出来ないのであれば、良い形で実現できると思います。
今を大切に生きる
将来のために今しか出来ないことを犠牲にしていまうのは、本末転倒です。今何かをやるよりも、その将来の方がよほど大切であれば別の話ですが。
将来に先送りしたとしても、年をとって健康を崩したりしたら元も子もありません。
FIREの実現が少し先にのびたとしても、今できることは今やったほうが人生の幸福度が高まると『DIE WITH ZERO』という書籍でも言われています。
今できることは健康なうちにやりつつ、FIREをめざして行きましょう。
段階的にFIREする
年齢を重ねれば必要なお金も減っていくので、急いでFIREをしようとすると必要以上にお金が必要となる場合もあります。
まずは、働きながら自分の時間を作れるサイドFIREを行ったり、クラウドソーシングでいつでも稼げる状況を作り出すなどの準備をしてからのFIREの方が無理なく行えます。
特に、次にあげるような人は、FIRE後にお金に余裕をもって生活することができます。
- フリーランスとして稼ぐスキルを持っている
- ブログや動画などのコンテンツ収益がある
多少の作業は発生しますが、会社に依存せず自分の好きな時間を使って稼ぐことができれば、FIRE後の生活に余裕が生まれます。
特にブログ運営をしてみると、ブログそのもので稼げる可能性もうまれますし、ライティングスキルもつくので一石二鳥です。
余裕のあるFIREをめざしたい人は、ブログ運営をはじめることをおすすめします。

ブログ開設は、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
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