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40代、投資初心者が知っておいた方がよいこと

2021年8月16日

40代は社会人生活もちょうど半分に差し掛かり、定年退職までの折り返しの時期です。

体力的にも衰えを感じると共に、会社での若手の台頭などもあり、少しづつ引き際が脳裏にちらつき始めます。

さらには同級生で成功している友人がセミリタイアしたという情報もSNSで知るなど、自分も資産があればセミリタイアや早期退職もしたいと思ったりもします。

しかし、実際のところは住宅ローンの返済や子供の教育費などで、そこまで資産的に余裕もなく、むしろ老後資金に対する不安の方が強くなってきます。

金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和元年)」によると、2019年度における40代で二人以上が住む世帯の平均貯金額は293万円です。

他の金融資産保有額とあわせると、平均694万円という結果だそうです。

平均的にはかなり少なく、多くの人が老後資金に困りそうです(親からの資産相続や退職金の有無、住宅ローンの残債などで状況は異なるかとは思いますが)。

 

このような状況なので投資でもはじめようかなと思ったりもしますが、今まで投資などはしたことがないので、こんな疑問があるかと思います。

40代ではじめて投資するにあたり、知っておいた方がよいことは何か?

20代であれば勢いで進めてしまえばよいですが、40代では大きな失敗もできないため出来るだけ情報は集めておきたいところです。

 

私もこの記事を読んでいる皆さんと同じ、40代のサラリーマンです。住宅ローンあり、子供も小学生と2歳の子供がいて、これから教育費もたくさんかかります。

1つだけ違うのは、若い頃から投資をしているので充分に資産があることです。

20年以上の投資経験と皆さんと同じ40代サラリーマンという目線から、「40代で投資をはじめるにあたり知っておいた方がよいこと」の中で特に重要なものをまとめましたので、参考にしてみてください。

大きな失敗をしないことがまず第一

投資は銀行預金よりも効率よく資産を増やすことができますが、その分資産がマイナスになるリスクもあります。

投資において把握したほうが良いことは、リスクとリターンの関係性です。リターンが大きければ大きいほど、それと比例してリスクも増えます。

20代であれば投資の失敗はその後でも取り返すことが出来ますが、40代だと時間的に取り返すことが難しくなります。

そのため、40代の投資戦略は失敗しない、成功確度の高い手法を選択することが重要です。

再現性が高く、素人でも簡単にはじめられるのが「インデックス投資」という手法です。

インデックスとはNYダウとか日経平均というような、株式市場の平均を指しており、それと連動した銘柄に投資をすることを「インデックス投資」といいます。

アメリカではスタンダードな資産形成方法で、世界で最も多くの人が実践している投資手法です。

これを税制優遇制度である「つみたてNISA」「確定拠出年金(企業型DC、iDeCo)」を使って実践することで、投資効果を最大化することができます。

定年までの20年という時間を有効に使う

40代からの投資は遅いと思う人もいるかと思いますが、65歳の定年までと考えると20年近く時間があります。

インデックス投資で積み立てを行うには、20年という期間は充分な時間です。

積立投資は期間が長ければ長いほど複利で利益が出るので、この時間をフルに有効に使ったほうが良いです。

次にあげる図は、積立投資を続けた場合の20年後の資産額です(3.3万円というのは「つみたてNISA」の毎月の上限額です)。

2000万円の資産を作るためには、毎月5万円で実現可能です。

ちなみに、毎月5万円を銀行に預けても、利息がほとんどつかないので1200万円にしかなりません。

このように、40代の投資は「なるべく早く、確実な方法」ではじめることが重要になります。

インデックス投資以外の手法はどうなのか?

インデックス投資以外の投資手法はどうなのか?

例えば、次のようなものが頭に浮かぶと思います。

  • 個別銘柄(特定企業)への株式投資
  • ビットコインなどの暗号通貨
  • 不動産投資や太陽光発電への投資

いづれについても、詳しく勉強して自分で判断して投資する分にはよいと思います。

ただ、よくわからずに人からすすめられたからとか、流行っているからとかで投資するにはリスクが高いです。

特に、短期的に大きな利益を得られる可能性が高い仮想通貨は、同じく短期間で価値が大きく減るリスクも含んでいます。

また、不動産投資も充分な資金がないと、フルローンでの投資となり利益が出せない状況を何年も続けるなどというのは、よくある話です。

投資に一発逆転はないため「一か八か」ではなく、老後までの20年近い時間を有効に使い再現性の高い方法で確実に積み上げることが重要です。

家計を少し見直すだけでも効果は得られる

住宅ローンや子供の教育費などでそんなに投資する余裕がないと思うかもしれません。

しかし、40代は20代の社員とは違って年収も高くなっている人も多いと思います。

さらには、ここまで貯蓄してこなかった人は、恐らく節約についての興味も薄いため、家計を見直すだけで投資資金を捻出できる人も多いです。

引越して家賃を下げるとか生活水準をさげるなどして今さら大きく見直すことは難しいですが、月に2~3万円くらいは次にあげることで何とかなります。

  • 家族全員の携帯電話を格安SIMに変更する
  • 保険の見直しをする(必要最低限の掛け捨てにする)
  • 不要な交際費の削減(外食費やゴルフなどの趣味)

私も上記3つを実践しています。

特に外食費などの交際費はリモートワークとなったため大きく削減され、3つトータルで5万円近く捻出できています。

交際費が多い人は、それを見直すことで月に10万円くらいは簡単に捻出できてしまう人もいたりします。

毎月10万円あれば、20年後には4500万円近くの資産が見込めるので、老後も安泰です。

もし、全て実践していて捻出が難しいという人は、副業などをして投資資金を作ることを検討することも1つの手段です。

健康で働き続けることが出来れば不安はない

理論上はこうなりますが、今まで資産形成できていない人が、きちんと20年間資産形成できるかというと、そう簡単でもないのが現実です。

幸いなことに老後2000万円問題は、あくまでも仕事を辞めて年金や手持ちの資産で生活した場合のシミュレーションにすぎません。

フルタイムではなくても、働くことで収入を得らえる程度の健康状態であれば、それは資産形成してきたことと同じくらいの価値があります。

労働して対価を得られる力は「人的資本」と呼ばれ、資産などの「金融資本」と同じ価値があると言われれています。

そもそも、健康でなければ資産がいくらあっても使うことが出来ませんし、むしろ医療費など支出が増えてしまいます。

老後のことを考えると、資産がどれくらいあるかの前に、健康でいられることが前提となりそうです。

まとめ

資産があることで特別何かが大きく変わるわけではないですが、いろいろな場面での選択肢が増えます。

人よりもはやく資産形成が出来ていればアーリーリタイアすることもできますし、自分だけではなく家族の選択肢も増やすことができます。

一方で、資産形成は出来てないけど今の生活で充分満足している人は、生活費を切り詰めてでも資産形成をする必要はありません。

資産形成の基本は「今不必要なお金を投資にまわして将来を豊かにすること」で、今必要なお金までを先送りしてしまうと本末転倒です。

そのため、40代でこれから投資をする人が気を付けたほうがよい最も重要なポイントは次の2点です。

  • 今不要なお金をインデックス投資で積み立てる
  • 健康に対してはお金も時間も充分に投資する

そして、投資をする場合は複利を活用するため、投資する時間が長ければ長いほど有利です。

まだ投資をしたことがない人は、税制優遇制度があり効率的に資産形成ができる「つみたてNISA」からはじめることをおすすめします。

次に紹介する記事では、「つみたてNISA」のはじめ方について詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

≫「つみたてNISA」初心者がおさえておくべきポイントを解説

「つみたてNISA」初心者がおさえておくべきポイントを解説

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